« 今日も雨 | トップページ | 知将ソーシア監督の勝利 »

2005年10月11日 (火)

“厳しい”チームと“強い”チーム

 当地は、小学生のチームに比較すると中学生の軟式クラブチームは格段に数が少ないです。これは、中学校に「野球部」がある影響で、クラブチームとの“兼任”を認めない野球部があるからです。クラブチームでも“野球部入部禁止”というところもあり、うちのチームのように中学校と“持ちつ持たれつ”で上手くやっているところは少ないのです。

 親御さんの気持としてはどうしても「野球部を優先」しがちなようで、クラブチームによっては選手集めに苦労しているところも多くあります。一方で、積極的な勧誘と平日もグランド確保しながら一生懸命運営しているチームもあり、そういうチームは最近は中学校よりも部員が多くなっています。必然的に、そのチームの地元中学校は部員数激減で、かつては優勝候補常連校だったのですが、最近はめっきり弱くなってしまっています。(このところ、中学校の監督さんから“歩み寄り”があったとかなかったとか・・・)

 そんなクラブチームの中で、我がチームのライバルでもある某チームは、やはり「野球部禁止」で「正月3が日以外は毎日練習」という“厳しい”チームです。練習量もクラブチームの中でも飛び抜けていて、このチームの監督さんは毎年オールスター・チームの指導も行なうのですが、そのオールスター練習に参加したうちの子ども達は毎年「死ぬぅ~」と悲鳴を上げて帰ってきます。(それでも、いつもの練習の半分以下だそうですが)その監督さんはカリスマ的で、試合中であろうとも選手を怒鳴りつけるのは日常茶飯事、時には鉄拳制裁もあります。エラーしたら即交代なんて当り前、ちょっとした判断ミスでも許しません。・・・でも、うちのようなチャランポランなチームに負けたりしちゃうのです。(かつては、いつもうちが負けていましたけど・・・)

 一方で、リーグは違うのですが同じ区内に強豪クラブチームがあります。このチームは、小学校のあらゆるチームから入部してくるようですが、部員数が80名くらいで大会にはいつも3チーム エントリーします。もちろん、平日も数日は練習してるようですが、子ども達の多くは野球部には所属していません。優秀な指導者も豊富で、練習も何チームかに分かれて合理的にやっているようですし、技術的な指導もきちんと行なわれています。このチームは、区内は勿論ですが、都内でも有数の強豪チームで都大会優勝経験も何度もあります。(今年の高校生ドラフトでソフトバンクから1位指名受けた荒川くんが所属していたチームです。)

 先日、中学生チームで「試合に負けた罰」として“特訓”を行い、子どもが死亡するという残念な事故がありました。事故は勿論、指導者の責任が問われるべき問題ですし、あの監督へのインタビューなどを見ると「こいつ人間の血が通っているのか?」と思いたくなるほどでした。しかし、一昔前であれば、あのような「精神論」を前面に出すチームも世の中的には受け入れられていましたし、「松山商vs三沢」の決勝延長18回引き分け・再試合で松山商が勝ったのもの「やはり練習量の差が、精神力の差だった」だと賞賛されましたが(ちょっと古いですね)、今どきはどうなんでしょうか?

 私は「強い気持」を持つということは、野球の勝負においてはもの凄く重要だと思っています。どんな上のレベルの試合でも、最後は「“勝つ”という強い気持」だということは理解できます。今年のロッテなどは、それを強く感じますし、うちの子達にもこのことはしつこく言い聞かせています。でも、そうした「負けない精神力」とか「“勝つ”という強い気持」は、指導者とその指導方法が“厳しい”ことで本当に養われるのでしょうか?

 最近はビジネスでも「コーチング」に注目が集まっています。日産自動車の復活の支えたのも、この「コーチング」だと言われています。私は専門家でもありませんし、不勉強なものですから、このコーチングの手法が野球を子どもに教えることにも上手く応用できるのか否かもわかりません。もしかしたら、的外れなのかもしれませんが、少し勉強してみようと思っています。

 みなさんのチームは、どのようにして「“勝つ”という強い気持」を養っていますか?

banner

“一球入魂”お願いします

|

« 今日も雨 | トップページ | 知将ソーシア監督の勝利 »

コメント

はじめまして。ドラ夫さんのブログからお邪魔させていただきました。先日の特訓死についてふれていらっしゃいましたが、本当に残念な事件でしたね。プロ野球を目指し頑張っていたであろう少年とそれを支えていた家族。悔しさ、怒り、無念。総監督と名乗る者が出ていましたが、中学生にあれだけのペナルティーを課す資格がどこにあるのだろう。反省のない態度といい、見ていて腹立たしくもあり、悲しくもなりつらいニュースでした。
 こんな指導者がいまだにいるのか
と考えると本当に残念でなりません。
 

投稿: ライ9 | 2005年10月11日 (火) 19時15分

クラブと部活の兼ね合い、地域により事情は様々ですね。
軟式クラブで「正月以外は練習」というのも凄いですね。
ただ、少年野球コーチさんが仰るように、厳しい=強い は必ずしも連動してませんよね。
その辺りの事が、先日の不幸な事件にも当てはまると思います。
チームの有り方は、それこそ各チームによりけりですが、自分に合ったスタイルのチームを選ぶのも大事ですよね。

投稿: ドラ夫 | 2005年10月11日 (火) 20時05分

興味深く読ませていただきました。
私たち東北の田舎に住んでいると、
まずは子どもの数がすでに少ない。
中学校での単学級(学年1クラス)もかなりあり、
強いチームを作る以前の問題のようです。
男子では、チームスポーツ1つ(野球部)、
個人スポーツ1つ(テニス部や卓球部など)
という風に、スポーツを選ぶ範囲も非常に狭いようです。
少子化を田舎では肌でもろに感じられます。
私も、ブログにて私見を書かせていただいています。
もしよろしければ、コメントいただけるとありがたいです。

投稿: koakichi | 2005年10月11日 (火) 21時01分

厳しいから勝つ、強いから勝つ、というより私の考えは、正しいから勝つ の思いが強いと思います。
これはチーム事情も大きく関係してしまいますが、チーム数が多すぎて子供の争奪戦から始まっていますので、強いだけではもう子供は集まりません。今は指導者の質が問われてる時代と感じ、どこのチームよりも少年野球らしい野球を家族一緒に楽し見たいと思っています。
小学校野球はいかに中学野球につなげるか?私なりにこれからも考えて行こうと思います。

ちなみに、先日アンダー18の高松宮杯サッカー大会はクラブチームが高校サッカーをほとんど破っていました。学校スポーツよりクラブチームの方が指導者がしっかりしてるという現れでしょうか。

投稿: metoo | 2005年10月11日 (火) 21時22分

★ライ9さん、はじめまして。

あのインタビューを見ると、本当に腹立たしかったですね。野球に携わっている人間に、あんな人がいると思うと残念でなりません。
昨年も川崎の中学校で、やはり同じような事故があったと思いますが、野球もしっかりと指導ライセンス制を採用するとか、何らかの方策をとって、こんなスカタン指導者を排除しなければいけませんね。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年10月12日 (水) 06時27分

★ドラ夫さん、ありがとうございます。

この“厳しい”チームの選手は、当然萎縮してプレーするのですが、見ていて可哀相です。そんなことが影響するのか、みんな身体が大きくならないんです。
うちはノビノビ野球なので、みんなデカくなって、今年の3年生は180cm以上が2人いました。・・・関係ないかな?

投稿: 少年野球コーチ | 2005年10月12日 (水) 06時30分

★koakichiさん、はじめまして。

東京では、学校の統廃合が盛んに行われていますので、なんとか「単学級」という事態は免れているようですが、1クラスだけではクラブ活動もままならないですね。好きなクラブに入れないという事態は、如何なものかと思いますが、致し方ないのでしょうか?

投稿: 少年野球コーチ | 2005年10月12日 (水) 06時36分

★metooさん、ありがとうございます。

確かに、昔より「家族が子どもの野球に関わる」ことが多くなっています(我が家もそうでしたが)。これも少子化の影響かもしれませんね。

毎年夏休み中に区主催で、「クラブチーム選抜vs中体連選抜」という試合が行われます。指導者の間では密かに闘志を燃やしています。今年は1勝1敗でしたので、ちょっと残念でした。・・・大人気ない少年野球コーチでした。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年10月12日 (水) 06時45分

今度の土曜日に、日本一のあのチーム(4年・3年)と合同練習をやる予定です。ローカル中位の我がチームと少年野球トップチームとの違いを感じ取ってみたいと思います。
OBの進路も聞いてみよ・・・・

投稿: 新米C監督 | 2005年10月12日 (水) 07時50分

★新米C監督さん、ありがとうございます。

トップチームと一緒に練習できるのは、羨ましいです。いいところは是非吸収して下さい。
トップチームともなると、「厳しい且つ強い」なんでしょうかね?
ご報告を待っています。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年10月12日 (水) 11時19分

のびのび野球じゃないと身長が伸びない・・
のフレーズは耳が痛いな~。
家のチームは平均的にみんな小さいですから・・・。中学へ行ってから身長が伸びる子が多いです。やっぱりそうだったのか・・・。

コーチングの本は何冊か読み、我が子に試しましたが、意識してないとすぐに忘れちゃうんです(笑)野球にも絶対役立つと思います。

でも、少年野球コーチさんの所は無意識の内に指導者がその様に仕向けていませんか?
だから、のびのび野球なんじゃないですか?
そんな気がしますけど・・・。

投稿: ハッシー | 2005年10月12日 (水) 14時12分

★ハッシーさん、こんにちは。

うちの「ノビノビ野球」は、コーチが楽したいからですよ(笑)

身長と萎縮の関係は、適当にコメントしただけですから、あまりお気になさらずに。事実、うちの息子はノビノビやっていたにも拘らず、中2で身長が止まりました。
でも、不思議とその他のうちのチームの子はデカくなるんですよね。(他のチームからも言われます)

うちの子ども達に「“勝つ”という意識」を持たせるためにとる方法は、
①適切な目標を明確にする
②長所を伸ばし、自信をつけさせる(褒めちぎる)
③「適切な目標」をクリアして勝つ喜びを分かち合う
④次の目標を設定する

やはり「勝つ喜びを知る」ことだと思います。①の“適切な”というのがミソですね。
今の1年生チームは、リーグ内で再弱なので、「年内1勝」が目標です。2年生は、力をつけてきたので「優勝」が目標です。どちらも難しいかもしれませんが、決して出来ないことはないという微妙なラインなんです。「達成感」は何にも代えがたいですから、目的意識を明確に持たせることが重要だと思います。
その為には、やはり選手とのコミュニケーションが大切ですね。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年10月12日 (水) 14時53分

そうですね。目的意識を明確にって言うのはとっても重要ですね。何の為の練習なのかが分かって無いと、特に小学生にはただやらされてるだけの練習になってしまいます。

達成感があってこその、喜びだし、自信だし、次へのステップアップにつながりますね。

投稿: ハッシー | 2005年10月13日 (木) 14時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/118697/6348519

この記事へのトラックバック一覧です: “厳しい”チームと“強い”チーム:

« 今日も雨 | トップページ | 知将ソーシア監督の勝利 »