« 『4アウト』 | トップページ | 高校野球フリーク »

2005年12月 2日 (金)

二段モーション

 日本のプロ野球では、来年から二段モーションが“禁止”されます。

 しかし、野球規則にも禁止行為として「投手が投球動作中に、故意に一時停止したり、投球動作をスムーズに行わず、ことさらに段階をつけるモーションをしたり、手足をぶらぶらさせて投球すること」(8・08の注一)と明記されているのに、今更なんで・・・?もちろん、国際試合などでは“絶対禁止”です。

 岩隈(楽天)、三浦(横浜)、藤本(阪神)、豊田(来年から巨人)・・・、この禁止行為に該当する恐れのある投手ですが、みないい投手ですね。“タメ”を作るために編み出した苦肉の策なのかもしれませんが、すっかり身体に馴染んだフォームを急に「来季から変えろ」はキツイですね。

 そもそも、我々がやっている中学生野球も含めて、アマチュア球界では割と二段モーションに対しては厳しかったと思います。プロでも二段モーションが“定着”したのがここ10年くらいですけど、「子ども達がマネするから、やめてくれ」とアマからプロ側に要望があったくらいだそうです。

 来春は「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)が開催されて、メジャーのスーパースターも何人かは出場するそうです(バリー・ボンズも出場するかもしれないそうですが、「WBC反対派」スタインブレナーがボスの松井はダメかな・・・?)。日本球界もグローバル・スタンダードをきちんと取り入れていかなければ、世界で孤立してしまいますから、今回の「二段モーション禁止」は当り前とは言え、よかったんじゃないかと思います。

 フロントや指導者、審判、そして高野連までもが(少年野球もそうかもしれませんが)“タテ社会”の「日本野球界」。“二段モーションの黙認”は、そうしたタテ社会の弊害でもあったのではないかとの指摘もあります(日経12/1夕刊)。今こそ、タテ社会そのものを変革しなければ、日本の野球は廃れていってしまうのではないかと危惧しています。

banner

“一球入魂”お願いします

|

« 『4アウト』 | トップページ | 高校野球フリーク »

コメント

来年から2段モーション禁止
日本も国際試合のルールに合わせて
と言う事は
日本はルール違反の野球をしていた事になりますよね。

なんでシーズン中に誰も岩隈投手や、三浦投手に「ボーク!」と言わなかったんでしょうか?
WBC、オリンピック、国際試合だから投げ方変えろ?
この辺りが「ここがへんだよ日本人」(古)
なんでしょうかね^^

投稿: metoo | 2005年12月 2日 (金) 12時52分

★metooさん、ありがとうございます。

岩隈はオリンピックで満足な結果が出なかったのは、このせいだと言われていますね。しつこくG党を続けている私としては、来年の豊田が心配なんですけど・・・
少年野球では結構うるさいと思いますが、特に年配の指導者には違和感があるらしいです。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月 2日 (金) 16時20分

この記事を読んで、小川健太郎投手の『背面投げ』を思い出しました。
トラックバックさせていただきましたが、懐かしいと思われるのは40台半ば以上でしょうね。

投稿: Skyboys広報 | 2005年12月 2日 (金) 21時19分

★Skyboys広報さん、ありがとうございます。

まさか「小川健太郎」の話題につながるとは思いませんでした。「背面投げ」小学校のころかなり流行りました。・・・って言うことは・・・私の歳がバレましたね。(笑)
G党としては、小川健太郎とヤクルトの安田が大嫌いでした・・・

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月 2日 (金) 22時19分

今回NPBの二段モーションの行方は、
足の静止や上下動だけに限られ、腕の振りや静止は悪質のものでなけれ
ば従前どおりの解釈でになるようですね。
多分良い落しどころだと私には思えます。

野球の国際化が最近叫ばれていますが、
実は野球は国際的なスポーツの中では実にいびつな組織になっていると思
います。
敢えて言えばアメリカ中心(覇権)主義ですね。
世界的に野球を統括する最上位の組織が存在せず、現在はアメリカの野球
組織のMLBが独善的に統括している状態です。
例えば毎年更新されるルールブックもMLBのみの権限で行われ、諸外国
の野球協会はその改定されたルールを単に下賜されるだけです。
本来でしたら他の国際的なスポーツのように野球の全ての頂点に立つよう
な国を超越した組織が存在し、そこにおいて各国の専門家によるルール改
正委員会などを設け、そこにおいてルール改定などは行われるべきでしょ
う。
投球モーションの問題も単に日本だけではなくアメリカを含めた諸外国が
内包する問題の一部が、少し露わになってきたと言えるような気がします。

あるスポーツが本当に国際的に隆盛する為には、ルールの一元化と統一し
たルール解釈、そしてそのルールを試合において公正確実に裁定する技術
的にも人間的にも優れた審判の育成運営システムが不可欠です。

ですから今の日本野球界の問題にはしても、縦社会が問題なのではなく、
各協会が派閥のごとく存在し、その派閥内で柔軟性にかける縦社会こそが
問題だと思います。

少なくとも日本の野球においてサッカーのようにピラミッド式の横社会の
広がりを重層的な重ねた縦社会の組織が必要なように思えます。

とえらそうな事を書きましたが・・適当に読み飛ばしてください(^_^;)

投稿: 長野オヤジ | 2005年12月 3日 (土) 04時57分

★長野オヤジさん、ありがとうございます。

私もですが、朝早いですねぇ。もしかしたら、これから就寝でしょうか?(笑)

明快な解説ありがとうございます。

統一した組織がないのは、野球そのものがサッカーとは違って「グローバルな競技」じゃない現れですかね。オリンピックでも廃止されるくらいですから・・・。

>ルールを試合において公正確実に裁定する技術的にも人間的にも優れた審判の育成運営システムが不可欠です

私も結論はこれ(↑)です。

私が言いたかったのは、あまり深い意味がなくて・・・、例えば今回のルール違反の放置は、NPB審判員の組織内でも指摘があったにもかかわらず、「先輩の審判員が“決めた”こと」を改めるのに10年もかかってしまった事が組織の硬直化(縦社会)を象徴しているのではないかと思うわけです。
MLB一極集中は確かに問題なのでしょうが、現在のNPB審判員は審判技術を学ぶために米国に留学しますけど、大抵はデビュー前の“武者修行”ですよね。現役というか、歳をとったバリバリやっている人や上の人こそ“留学”すべきだと思います。そういう中堅以上の審判員は知らないうちに審判技術までも硬直化してしまい、折角外で学んだ若い人もそれに対して何も言えない・・・そして10年も二段モーションを放置してしまった、ということじゃないかと思っています。

全くの余談ですが・・・、半年くらい前に諸星裕さんの話を聞く機会がありました。彼は強烈なミネソタ・ツインズのファンでもありますが、サッカー国際試合の開催招致ロビイストとしても有名です。彼曰く、FIFAほど“汚れた”組織はないそうです。IOCの腐敗が表沙汰になったことは記憶に新しいと思いますが、FIFAはIOCの比ではないと・・・

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月 3日 (土) 05時47分

そうですね。スタインブレナーは唯一反対派ですね。ただヤンキースという常勝軍団がここ5年以内に世界一になっていれば快諾していたかもしれません。高い給与を払い優勝出来なければトップも怒る。これがプロの世界だと思います。WBCはとても興味がある分インフラが整っていません。シェフが言ってました。オリンピックでないし突然出てきたイベントには集中出来ないと。ファン心理と実際球団経営している側、選手とのギャップはかなりあると思いますね。

投稿: オガチャン | 2005年12月 3日 (土) 10時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/118697/7425590

この記事へのトラックバック一覧です: 二段モーション:

» 背面投げ [Come on! Skyboys 明るく楽しく仲良く元気な野球で強くなろう]
少年野球コーチの独り言: 二段モーションにも書かれていましたがプロ野球では「2段モーション」厳しく規則 三浦・岩隈ら「アウト」ということらしいです。 刈谷市の少年野球ではもともとボークは厳しく取っていますので大きな影響は無いと思いますが、この記事を読んで、小..... [続きを読む]

受信: 2005年12月 2日 (金) 20時39分

» 日の丸か?ヤンキースか? [オガチャン的ライフ]
国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC) 都内で雑誌の企画で対談を行った。席上、世界の王ジャパン監督からWBC出場への正式要請を受けたが、松井は態度を保留。日本代表4番候補が最終的にどういう決断を下すのか、注目は高まる一方だ。“世界のビッグ1”から直々に口説かれても、松井は簡単に結論を出すことはできなかった。やはりヤンキースの試合に影響が出るとスタイブレナーのボスが言っているのだろう。確か... [続きを読む]

受信: 2005年12月 3日 (土) 10時24分

« 『4アウト』 | トップページ | 高校野球フリーク »