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2005年12月27日 (火)

スポーツマンシップ

 ・・・知りませんでした。

 盗塁について野球規則10・08(g)では、「走者が盗塁を企てた場合、これに対して守備側がなんらの守備行為を示さず、無関心であるときは、その走者には盗塁を記録しないで、野手選択による進塁と記録する。」と記されています。犠打についても同様の規定があるそうです。

 メジャー・リーグの試合で大差がついて勝敗の行方が決まった場合には、盗塁や犠打が記録として認められないケースがあるのは、日本人メジャー・リーガー(野手)が出始めたことによってよく知られていますが、実はこの規定が厳格に運用されているだけなのだそうです。もうひとつは、タイトルや査定アップ狙いを封じる意味もあるとか・・・。いずれにしても基本は、相手の立場を尊重する「スポーツマンシップ」を重要視するということなんですね。

 パ・リーグで王さんの持つ年間本塁打記録に挑戦した、ローズやカブレラが敬遠攻めにあったケースでは、多くの米国人から非難を浴びましたが、その代表的意見は「スポーツマンシップの欠如」でした。「日本のプロ野球は、正々堂々とした勝負が行われない場所」と評するの辛らつな海外メディアも多くありました。

 「野球規則」はスポーツマンシップを明文化した厳粛なもの。来年から運用を見直される「二段モーション」の今までの取り扱い方もそうですが、日本のプロ野球では、いつも“特例”がまかり通る、正々堂々と勝負が行われない空気があります。

 そう言えば、王さんの「本塁打世界一」や衣笠さんの「連続出場世界一」は米国メディアでも賞賛されましたが、川相の「犠打世界一」はあまり取り上げられませんでした。メジャーでは、犠打そのものを否定する雰囲気はありませんし、今やSmall Baseballが花盛りです。でも、無意味な犠打にはブーイングが当たり前のメジャーでは、犠打の数には興味がないのかもしれません。メジャーで「無意味な犠打」っていうのはあまり見たことありませんけど、日本だったら「えぇ~、点差があるのにまだ送るの?」ってことが結構ありませんか?

 少年野球関係のブログを多く拝見させて頂いていますが、中には「子どもの野球には一生懸命だけれども、プロ野球にはあまり興味がない」という方が多いですね。うちのチームの子ども達も、「野球は大好きだけれども、プロ野球は見ない」子どもが沢山います。高野連のあり方もそうですが、プロ野球機構のいびつな組織や蔓延する“嫌な空気”を子ども達が敏感に感じとっているのかもしれません。

 子どものプロ野球離れを加速しないためにも、二段モーション同様に、無意味な盗塁・犠打も、そしてストライクゾーンや多分ほかにも多くある“特例”を見直し、野球規則を「スポーツマンシップに則って」運用したほうがよいのではないでしょうか?

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コメント

スポーツマンシップは、次の3つと思っています。
1、勝利を目指して全力を尽くす。
2、対戦相手に敬意を表す。
3、審判に対して、敬意を表す。

これが出きることが前提で、はじめてゲームを行う権利を有することが出きると考えます。

投稿: 星 十徹 | 2005年12月27日 (火) 10時52分

 走者が盗塁を企てても、守備側が無関心だった時は「盗塁」じゃない!と、言うのは私も知りませんでした。少年野球では、走者一塁、三塁ならオートマチックで一塁走者は二塁に進塁しますが、盗塁にならないと言われた意味が判りました。
 しかし、ルールブックなのに記録についても規則が定めてあるのは「野球」だけじゃないでしょうかね?
 つい先日、テレ朝で「イチローの一流を越えたイチ流」という番組で、イチローがインタビューに答えていましたが、大リーグは記録のかかった試合では、正々堂々戦うイメージを持っていたが、日本と大して変わらないと答えていましたね。今年の200本安打達成で、随分と敬遠されたそうです。

投稿: フルコーチ | 2005年12月27日 (火) 11時01分

★星さん、ありがとうございます。

>1、勝利を目指して全力を尽くす。
>2、対戦相手に敬意を表す。
>3、審判に対して、敬意を表す。

我が身をよく省みてみます。
我がチームの来年の目標は、これにします。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月27日 (火) 11時12分

★フルコーチさん、ありがとうございます。

ハンク・アーロンがベーブ・ルースの記録を塗り替えたときには、すごい反感がありました。人種的な問題でした。
もちろん、今は当時ほどではないですが、チームや地域によってはまだまだそうした感情が残っている風に思えます。

昨年仕事で、大きな成功をおさめた人(もちろんウエスタンのみ)の豪華別荘が立ち並んでいたり、リタイアした人(これもウエスタンのみ)が多く住むリゾート地に行きましたが、シーズンオフに行ったこともあり、まわりは全く日本人がいない環境でした。休日に、観光ツアーに出かけましたが、私に話しかけてくるようなウエスタンは誰一人いません(NYなら隣に座っているヤツが必ず話しかけてきますけど・・・)。何度か米国行っていますが、初めて感じたもの凄い“冷たい”印象でした。
そこにはメジャー球団もありますが、人気がありません。何故なのかなぁと考えましたが、ウエスタン以外の中南米出身や黒人選手が多い(メジャーでは当然ですね)のが一因かとも思ってしまいました。

長々と書きましたが・・・、シアトルはまだ日本人に友好的ですが、イチローの活躍を快く思っていない輩も少なからずいるってことです。メジャーでも、「正々堂々で戦えない」ところはまだまだ残っているんだと思います。

そういう意味では、「外国人に王さんの記録を破られたくない」日本のプロ野球と同じですね(あの敬遠攻めじゃぁ、HR打てません)。・・・でも、イチローはシスラーの記録塗り替えましたし、ボンズにしたってHR年間新記録ですから、やっぱり日本のプロ野球よりはよっぽどマシですかね。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月27日 (火) 11時41分

私も知りませんでした。点差の離れた時の盗塁は、メジャーではやってはいけない、とは聞いていましたが、ルール上にしっかりと盗塁ではなく、野手選択の進塁と明記されていたんですね。勉強になります。

私もアメリカの人種差別は、まだまだ根強く感じる事があります。アジア大好き!もいれば、アジアなんて。。。良いヤツ悪いヤツはっきり解りますね。

アメリカで、なぜか仲良くなるのはメキシカン^^
スパニッシュで何言ってるか解りませんが、陽気で気さくな人柄に「一緒にランチ食べようよ」誘ってしまいます。でもヤツラの味覚にはちょっと・・・ついていけないのが解りました^^

投稿: metoo | 2005年12月27日 (火) 13時31分

★metooさん、こんばんは。

メジャーの球場へ行って、あまりいい席だとかえってつまらないことがあります。安い席だと、大抵周りの人たちとお友達になりますね。甲子園は行ったことありませんが、多分同じ感じですかね?

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月27日 (火) 17時51分

今回のエントリーを読んで、今年のチーム記録をどう扱うか? 悩んでます。
私は盗塁としてカウントしてましたね~
来年からは改めます。選手がギャアギャアと文句を言うかもしれませんが^^

投稿: ドラ夫 | 2005年12月27日 (火) 19時55分

>大差がついて勝敗の行方が決まった場合には、

ここが気になるんですよね…。
奇麗事かもしれませんが、どんなに大差が開いても、勝っているチーム(グランドにいる選手)は手を抜かない、負けているチームもあきらめない。
これを子ども達に伝えたいんですけど、厳密なルールでは、このニュアンス説明が難しいです。

投稿: 始動者 | 2005年12月27日 (火) 20時50分

★ドラ夫さん、ありがとうございます。

フルコーチさんのコメントにもありますが、1・3塁での1塁ランナーの盗塁で、相手がHSを警戒して途中でカットした場合、捕手が投げなかった場合は明らかに「盗塁」ではありませんね。
うちも来年から改めなければいけないかも・・・

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月28日 (水) 08時11分

★始動者さん、ありがとうございます。

メジャーでは、大差がついていても、捕手が盗塁を刺す意志があれば記録になるのかどうか、私もよく分かっていません。ただ、犠打は難しいですね。
この規定はあくまでも「記録」の話なので、大差がついても「あきらめない」には影響しないと思います。でも、仰るとおり「手を抜かない」は対応が難しいかもしれません。特に小学生の場合には何が起こるかわかりませんからね。何点差があっても「もう1点」の気持はよくわかりますし、自分もそういう采配しているかもしれません。
・・・でも、「記録」をどう扱うかは別として、やはり「もう1点取りにいく」は、高校野球くらいまでは“あり”だと思います。(シーズンが長丁場で、“見せる”のが商売のプロ野球やメジャーは、話が違うかもしれませんが・・・)

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月28日 (水) 08時22分

私もしりませんでした。
全部、盗塁で記録していました。

ファアにいく。
お互いそういう精神で戦う分にはいいでしょうが、そうでない場面もあります。
相手はアンフェア。
そういう場面は野球以外にもたくさんある。
そんな場面であってもフェアに戦う気持ちを子供たちに育てたい。
そして、フェアに戦って勝つ!
これでいきたいです。
でも、ある程度の狡猾さも認めます。

投稿: ラピュタ之介 | 2005年12月28日 (水) 12時45分

★ラピュタ之介さん、ありがとうございます。

高野連の旗のマークの中央にある「F」の文字は、確か「フェアプレー」のFだったと記憶しています。
選手宣誓の決まり文句も「スポーツマンシップに則り」ですけど、私も「フェアプレー」「スポーツマンシップ」の意味を、もう一度噛み締めてみようと思います。

投稿: 少年野球コーチ | 2005年12月28日 (水) 14時01分

少し昔の話題へのコメントで恐縮いたしますが、少し気になっていた
ので・・・・・

野球規則10・08(g)の【注】では
たとえば、走者一・三塁のとき、一塁走者が二塁を奪おうとした場合、捕
手が三塁走者の本塁への突入をおそれて、送球しなかったときなどには、
たとえば守備行為がなくても、本項を適用しないで、盗塁を認める。
と書かれています。
ですから一般的にこのようなケースでは一塁走者の盗塁を認めてよいと思
われます。

但し・・【注】はあくまで日本での運用解釈で、MLBのサイトに載って
いるルールブックには記載されていないので、もしかしたらMLBではフ
ルコーチさんや少年野球コーチさんの言われるように盗塁と記録しないの
かもしれません。

それでもMLBやMPBにおいて、僅差のゲームの時に上記のケースで一
塁ランナーが走ったら当然捕手はセカンドに投げますし、仮にそれを見て
三塁走者が走っても、本塁でアウトにできる可能性は高いと思います。
中学野球でもできれば上記のケースでも捕手がセカンドに投げれるくらい
守備のレベルを上げたいところだと思います。

投稿: 長野オヤジ | 2006年1月10日 (火) 23時34分

★長野オヤジさん、ありがとうございます。

>野球規則10・08(g)の【注】では
たとえば、走者一・三塁のとき、一塁走者が二塁を奪おうとした場合、捕手が三塁走者の本塁への突入をおそれて、送球しなかったときなどには、たとえば守備行為がなくても、本項を適用しないで、盗塁を認める。
と書かれています。

・・・勉強になります。

うちでも1・3塁で、キャッチャーが2塁盗塁を刺しにいけるのは2年生秋以降ですかね。1年生のうちは、これを毎回のように練習しますが、やはり野手の肩がついてきませんから、やはり2盗は見逃してしまいます。

投稿: 少年野球コーチ | 2006年1月11日 (水) 08時41分

スポーツマンシップについて調べているモノなのですが、少し気になったので一言だけ。

>>無意味な盗塁・犠打
この論理が成立するならば、
無意味な安打、無意味な本塁打、無意味な犠飛が存在してしまうと思うのですが、そのような文脈は見受けられませんし、現に無意味なHRに対して「なんで、大量得点でホームランなんかうっとんじゃー」なんてヤジも飛びません。
しかも、野球はサッカーやバスケットと違って時間制限はないため、理論上何点でも1回の内に点が入る可能性があります。
ですから、一点でも多く取るために、フォアボールで出塁、盗塁、犠牲バント、犠飛で得点を稼ぐことが必要になってくると思うのですが。

何を熱くなってんだ、もちつけ、と言われてしまえばそれまでのことなのですが。

バント・盗塁が野球を動かすと思っている香具師の戯れ言でした。。。

投稿: 通りすがり | 2006年2月12日 (日) 11時56分

★通りすがりさん、ありがとうございます。

みなさんのコメントにもありますが、特に少年野球にとっては、「点差がついていても、もう1点」と教えるのは当然かもしれません。そういう意味では、ここで言う「バント」とか「盗塁」の教え方は難しいかもしれませんね。(チームの方針次第ですかね?)

ただ、盗塁や犠打は攻撃側のはっきりとした「意志」が表れるプレーですから、「こんな点差でバント?」というのと、「こんな点差でHR打つの?」とでは全く違うものだと考えます。

そもそも「スポーツマンシップ」の考え方が日米では全く違うのだと思います。長野オヤジさんのご指摘のとおり、日本のルールブックだけには注釈がついていたりしますから(二段モーションは注釈はついてないと思いますが)。少なくとも、記録を阻止するために(勝敗に関係ない)無駄な四球などは論外ですね。

投稿: 少年野球コーチ | 2006年2月12日 (日) 17時43分

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