« 完全優勝 | トップページ | 理不尽な親たち »

2006年8月 1日 (火)

当地の「少年野球」事情

 当地は河川敷に多くの野球場があることから、少年野球に限らず「軟式野球」が盛んです。区の大会が毎年行なわれますが、小・中学生、社会人チームが一堂に会する開会式は、○○スタジアムが選手で溢れかえるほどです。(社会人などは5部まであります) 小中学校の軟式野球連盟は今年で「60周年」を迎えるそうで、今年は記念の冊子が作られるそうです。

 ところが、小・中学校のチームはこのところかなり減ってきています。もちろん、「子どもの数」自体が減ってきていますから仕方のないところですが、チーム数はピーク時の半分近くになったのだとか。この秋からの大会も、ある中学生チームが部員不足のため参加できなくなってしまいました。

 そのチームは、かつては地域の強豪チームで、上部大会へ何度も出場したチームです。OBは現在某大学のエースで、来年のドラフト候補と言われています。しかし、ここ数年は部員不足が目立つようになり、チームの成績もいまひとつでした。

 

 野球をやる子が減ってきた理由のひとつは、もちろん「少子化」なのですが、私が日頃考えるもうひとつの大きな理由は「指導者不足」です。どのチームもそうなのですが、指導者の高齢化が問題のような気がします。

 最近の野球、特に少年野球は明らかに私たちがやっていた頃とは大きく違っています。私たちがやっていた頃は、塾もありませんでしたし、野球と言えば「スパルタ」が当り前、たとえ小学生でも監督から殴られることも日常茶飯事でしたし、うさぎ跳びや千本ノックなど「根性」が全てのキーワードでした。(いまだにそういうチームが残っているのも事実ですが)

 ところが最近の子ども(親御さん?)は、そんな指導では誰もついてきません。野球も大切ですが、中学から私立に入れるのが半ば当り前になっている当地では、受験勉強はもっと大切なのです。中学生ともなると、理不尽な練習ではついてきませんし、バッティングでもピッチングでも“理論好き”だったりします。

 指導する側も、昔は小さな頃から原っぱで野球して遊んでいましたから、キャッチボールから教えなければいけないような子はいませんでしたし、走ることも今の子より長けていました。昔は、試合でエラーして怒鳴っても落ち込んだり、不貞腐れるような子は少なかったのですが(逆に“なにクソ~”ってなる子が多かったですね)、今は違います。

 当地の多くのチームは、指導者が長年チームを率いていますが、このように子どもの気質は変わってきているのにもかかわらず、指導者の考え方は昔のままなのです。今の現代っ子気質を全く理解せずに、相変わらずの指導をしているチームが多いのではないかと思います。これはもちろん、指導者の責任でもありますが、若い世代の指導者が現われないという問題も大きいのではないかと思います。

 うちのチームにしても、監督は既に還暦を迎えています。うちの監督は、まだまだ若々しいので選手と上手にコミュニケーション取れますから問題ありませんが、チームによっては「監督=天皇陛下」みたいなところもありますから、そうしたところは中々部員が集まらなくなっていますね。

 もうひとつは、「お父さんコーチがチームに残らない」という現実です。多くの少年野球チームのコーチや監督さんは、やはり多くが“元お父さんコーチ”です。子どもが卒業しても、そのままチームに残って指導するパターンです(私もそうですが)。とjころが最近は、子どもが卒業すると全くチームに関わらなくなってしまい、一緒に卒業してしまいます。小学生チームを含めたうちのチームも、私以来“元お父さんコーチ”は現われません。

 

 昨年、あるチームの指導者が、日頃の練習や采配をOB大学生に任せました。すると、多くの中学生が入部し、そのチームは1年生チームながら、かなり優秀な成績を収めました。長老指導者達は、苦々しい顔をしていましたが、私はこんな動きがもっとあっていいのではないかと思っています。

 うちのチームも今は部員50人近くの大所帯ですが、私が「最も若い指導者」という恐ろしい状況です。体力的に中学生と対等にやっていけるのもあと数年でしょうから、今のうちに何とかしなけらばいけません。

banner

“一球入魂”お願いします

|

« 完全優勝 | トップページ | 理不尽な親たち »

コメント

 うちの球団は部員不足になった2つのチームが合併したのに、再び部員不足に陥ったため、「新しい血」の導入で、私が指導者入りした年から積極的に親父コーチの採用に踏み切ったのが転換期です。この時の幹部の人達の英断は立派だったと思います。
 指導も、新規採用の初代親父指導陣が全員「体育会」系だったのが幸いしたのか、「今時の子供」の感覚を理解しつつ、合理的な練習方法を採用したので、「罵倒指導」が無くなって、近隣での悪評も払拭できたのも大きかったです。
 低学年チームでは、次の世代の子供達の勧誘と、親父指導者の勧誘が仕事として定着しており、親父指導者も子供の卒部後には、ベテラン指導者として下に降りてフォローに回るか、監督などに就任する「循環」ができつつあります。
 年寄りの「楽しみ」では、今のチームは潰れちゃいますね。

投稿: フルコーチ | 2006年8月 1日 (火) 11時54分

はい、お父さんコーチです。
来年の事は決めていませんが。
下の学年もお父さんコーチが沢山いるので、引退でも良いかな、とも考えていますが。
そうすると何もする事がなくなり、娘のお絵かき遊びに付き合うことになり、娘も付き合ってくれなくなると、本当に何もする事がない寂しい事になります。
老後が心配になって来ました^^

投稿: 背番号29 | 2006年8月 1日 (火) 13時13分

うちの地域でも同様の問題を抱えています。指導者の世代交代が出来ているチームは好成績を残していますね。我がチームは転換期ですが、ご存知の通りです。
当地域のサッカークラブは、ほとんどの指導者がコーチ料を支払ってお願いしている若いコーチとのことです。チームの基本方針だけ代表とコンセンサスをとり、それ以外は全権を任せて指導子弟貰っているらしいです。でも、若いと勝ちに固執するので、父兄とうまくいかずに軋轢を呼ぶ場合が多いらしいです。
やはりクラブチームは数少ない情熱家の献身的な努力によってのみ継続するものなのでしょうね。組織運営は難しいです。

投稿: 星 十徹 | 2006年8月 1日 (火) 13時17分

全く同感です。
各ご家庭の野球に対する情熱の温度差も大きく、適当な時間に来て適当な時間に帰っても、上手ければ良しで試合に出られるというような雰囲気を作ってしまうことも、やはり指導陣との不和も生まれるのではないでしょうか。それと指導陣の一部の独断先行型、指導陣の過去の実績に対する誤まった崇拝、実績のあるコーチほど現状にしがみついて教えたがったりしますので、外部からのお父さんコーチは残りにくくなったりします。お父さんコーチが残り易い雰囲気作りも大切ではないでしょうか。チームの上層部はもっとネット上を飛んで少年野球関係のブログなり、指導サイトなり勉強して頂きたいものです。

投稿: たんぽぽパパ | 2006年8月 1日 (火) 13時52分

うちの場合は、野球チームの名を借りた「格安託児所」ですので部員数は年々拡大の一途です。
そろそろ、会費をアップさせて篩いにかける時期が来ていますが・・・
そして、うちのコーチ陣は、ほぼ親父コーチとOB親父コーチで占められています。
去年、強引に若いOB君をコーチにいれたら、子供達の人気者になりました。
やはり、親父より兄貴コーチの方が人気ありますね!!

投稿: いけいけB監督 | 2006年8月 1日 (火) 15時09分

私もお父さんコーチで息子が6年生ですから来年どうしようか迷っています。息子がお世話になった3年間、また引き続き繋がっている軟式中等部のチームにお世話になる可能性があることを考えれば、息子が中学卒業するまではお手伝いしようかとも。
さすがに40も半ば近くなると、6年生に付き合うのは(ランナー役など)体力的にも命を削りながらのような感じもありますし。
でも自分の野球はもう引退ですから、子供達と野球するのは楽しいんです。

投稿: Fastballer | 2006年8月 1日 (火) 22時23分

★フルコーチさん、ありがとうございます。

フルコーチさんのチームは大所帯ですし、うまくいっているようでしたが、やはりかつてはご苦労があったのですね。フルコーチさんも、息子さんが卒業しても“居残った”クチですもんね。
うちは今も一人お父さんコーチがいるのですが、お子さんが卒業しても残ってくれるように頑張りたいと思っています。(去年は見事に裏切られましたから・・・)

投稿: 少年野球コーチ | 2006年8月 2日 (水) 08時19分

★背番号29さん、ありがとうございます。

来年からやることなくなっちゃいますよ!是非、お手伝いしてあげて下さい。
・・・それとも、うちのチームで中学生教えますか?間違いなく“疲労度”はアップします!

投稿: 少年野球コーチ | 2006年8月 2日 (水) 08時21分

★星さん、ありがとうございます。

うちも一度、大学生にチームを任せたことがあります。任せたこと自体は間違ってなかったのですが、その彼が「チーム方針(=野球を楽しむ)」を変えてしまって、他のチームの長老指導者達以上に理不尽な指導をしてしまって・・・。その代は成績も全く振るわず、散々でした。結局その大学生には辞めてもらったのですが、難しいですね。

投稿: 少年野球コーチ | 2006年8月 2日 (水) 08時25分

★たんぽぽパパさん、ありがとうございます。

>指導陣の一部の独断先行型、指導陣の過去の実績に対する誤まった崇拝、実績のあるコーチほど現状にしがみついて教えたがったりします・・・。

正にその通りです。私が言いたかったことを、見事に解説して頂きありがとうございました。(笑)
特に当地では歴史が古いチームが多く、この傾向が強いチームが多いのかもしれませんね。何か勘違いしている指導者が多いような気がします。

投稿: 少年野球コーチ | 2006年8月 2日 (水) 08時31分

★いけいけB監督さん、ありがとうございます。

>うちのコーチ陣は、ほぼ親父コーチとOB親父コーチで占められています。

羨ましいです。
いけいけB監督さんのチームは、ブログ拝見させて頂く限りでは、素晴らしい指導方針ですし、素晴らしい指導法だと感じます。「小学生を教えるならこうじゃなきゃ」といつも感心しております。子どもとも上手くコミュニケーションとれているようですし・・・しかも強い!ですからね^^
今度、私の関西出張の折には、是非その極意をお聞かせ下さい。

投稿: 少年野球コーチ | 2006年8月 2日 (水) 08時35分

★Fastballerさん、ありがとうございます。

息子さんと一緒に上に上がるのがいいのではないですか?そしてそのうち知らない間にチームに残るという私のパターン・・・お勧めします。(笑)
そしていつか、今度はうちのチームと試合するってのは如何でしょうか?(しつこいようですが、うちの選手に投げて下さい^^)

投稿: 少年野球コーチ | 2006年8月 2日 (水) 08時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/118697/11176193

この記事へのトラックバック一覧です: 当地の「少年野球」事情 :

« 完全優勝 | トップページ | 理不尽な親たち »