« 久々にゆっくり | トップページ | やんちゃ坊主の昇格 »

2007年11月24日 (土)

松坂に120億円の価値があったのか?(上)

Redsox 去年の今頃、ボストン・レッドソックスが松坂獲得に120億円をつぎ込み、日本の野球ファンの度肝を抜きました。

 果たして松坂は120億円の価値があったのでしょうか?

 

 日本のマスコミなんかでよく言われた“松坂効果”・・・「日本人がたくさんフェンウエイ・パークを訪れたり、Rソックスの試合が日本のTVでたくさん放送するようになるから充分に120億円はペイする」

 基本的にこの論調は間違っています。

 

 

 まず、観客動員数。・・・メジャーでも屈指の人気球団であるRソックスは、数年前から毎試合チケット完売状態が続いていますから、日本からの観客が増えたって増収効果はゼロです。

 また、放映権収入ですが、・・・確かに昨年までと比べたら、Rソックスの試合を日本のテレビ(NHK-BSなどで)放送する機会が格段に増えましたが、実はこれは球団収入ではなくMLB機構の収入です。松坂が入るとっくの前に電通がMLBと6年契約(300億円)を結んでいますから、球団には関係ありません。

 では、グッズ販売が伸びた?・・・これもあまり関係ないようです。球場での販売は球団の収入ですが、前述のように日本人来場が多少増えたからといって120億円を補うほどの利益があがるとは思えません。それでもRソックス・グッズのネット販売や日本でのショップ販売は大きく伸びたと思われますが、実はこれも球団の収入ではなくMLBの収入です。

 そして最後にスポンサーシップ収入。・・・これも日本企業がどんどんスポンサー契約を結んでいるかというと大した効果はないでしょう。アサヒビールのCMに松坂が出ていますが、目立っているのはこれくらいで、既存スポンサーが沢山付いているRソックスに日本企業が分け入るのはかなり難しい状況です。既存スポンサーと競合するような企業は入れないのが一般的ですから。たとえ日本のスポンサーがついたとしても、ほかの競合するスポンサーが契約切られたりします。(米国ではメジャー選手がお酒のコマーシャルに出るのはNGなので、アサヒビールは競合がいませんでした。でも、米国ではあのCMは問題になりましたネ。)

 

 ということで、球団収入という観点では「松坂に120億円の価値はほとんどなし」ってことになります。

 こんなことは初めから分かっていたのですが、それではなぜRソックスは松坂に120億円使ったのでしょうか?

 

 続きはまた今度ということで・・・。 (今度がいつになるか若干不安ですけど)

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/118697/17160502

この記事へのトラックバック一覧です: 松坂に120億円の価値があったのか?(上):

コメント

驚きです。
続きを楽しみにしております。
いつもMLB情報に関しては興味深く読んでおります。

投稿: ハム | 2007年11月25日 (日) 01時25分

★ハムさん、ありがとうございます。

ご存知かも知れませんが、Rソックスのオーナーはカリスマ投資家です。次回は、その独特の経営手法をご紹介します。・・・なるべく早く書きます。汗

投稿: 少年野球コーチ | 2007年11月25日 (日) 20時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)