「5人で3アウト」
以前エントリーした記事(「小さな自信の積み重ね」)をちょっと抜粋してみます。
私はヤツらに口酸っぱくして言ったのが「勝ち方を覚えろ」ってことでした。
はぁ~?なにそれ?って思われるかもしれませんが、野球で勝つパターンって、やっぱりピンチをいかに凌げるかってことだと思うんですよねぇ~。特に中学軟式では。
そこで、まずヤツらの考え方に刷り込んだのは、スリーアウト取ることばかり考えるのではなく、「いかにツーアウトにするか」ってことです。ツーアウトになりさえすれば、あと1人アウトにすればいいだけなので、例えば塁が2つ空いていたら、3人で1アウトとればいい・・・って考えれば、四球だって怖くなくなります。無死1塁から送りバントなんかしてもらったら「ラッキー!」です。
「守りの“2死満塁”は相手のピンチと思え」、「攻めた結果の四球はヒット以下」、そして「ツーアウトになったら絶対に守り抜く精神力」・・・です。
私は選手たちに、よく「もっと野球を単純に考えてみよう」って言います。
バッターは打率3割を打ったら一流選手ですし、弱い我がチームは、相手チームの出塁率は4割くらいは当たり前になります。ということは、1イニングで絶対3人と対戦するわけですから、まず一人にはヒット打たれるかもしれませんし、5人に当たるとすると、あと一人は四球で出塁されてもおかしくないわけです。
でも、野球の確率的には、残り3人はアウトに出来る可能性が高いわけです。
なので、端っから「三者凡退」なんて考えないで、「5人で3アウト取ろうぜ!」というのが我がチームの“スローガン”(?)になっています。
「先頭バッターに四球だすな!」ってよく言いますけど、「5人で3アウト」って考えれば、先頭バッターに四球くらい出したって平気です。まぁ、実際は平気ではありませんけど、そう考えることによって、投手は四球を怖がらずバッターを攻められますし、仮に四球で出塁されたって「平気、平気」って思えるようになります。
今年の日本シリーズ、ちょっと大味なゲームが多かったですし、エラーやミスも多かったです。特に最後の試合になってしまった第6戦は、日本ハムのミス(森本の送りバント失敗、稲葉のエラー)が命取りになってしまった格好です。(第3戦の巨人の守備も酷かったですけど・・・)
でも、第6戦の巨人投手陣・守備陣の頑張りは、私がまさに口すっぱく言っていること“そのもの”だったんじゃないでしょうか?(ちょっと言い過ぎか?)
巨人が打たれたヒットは11本。無死から出塁されたのが5回もあり、スコアリング・ポジションにランナーを背負ったのも5回あります。でも、日本ハムの追撃をことごとく退け、日本ハムは残塁13となり、最終的に巨人は1点も奪われずに試合を終えました。(第1戦も、日本ハムの残塁は12もありましたネ)
メジャーのBoxScoreには「2-out RBI」(2死からの打点)と「Runners left in scoring position, 2 out」(2死から得点圏にランナーを残して凡退)っていう欄があります。打者の勝負強さ、勝負弱さを表すものですけど、これをピッチャー/守備側から見てみると、守備的に“勝負強い”か“勝負弱い”かってことになります。
守備的に“勝負強い”のを目指そうというのが我がチームの“スローガン”なのですが、それは考えようによっては“そんなに難しいことじゃないんだよ”ってことを分かって欲しいのです。“ヒットを打たれたって、四球を出したって怖がることないゾ”ってことなんです。
実際には、我が1年生チームは、いまだ「5人で3アウト」を取れません。(笑) 相手の出塁率は3~4割でしょうけど、なんたってエラーがまだまだ出ますから
でも、エラーなんて練習すれば少なくなります。ピッチャーだってまだまだ球が速くなりますし、変化球だってどんどん投げるようになるでしょうから、今は何にも心配はしていません。
今はそんなことより、野球をもっと単純に、もっと楽に考えることの“クセ”をつけてあげることが重要なんだと思います。
| 固定リンク












コメント
【5人で3アウト】ですか。そう考えたことは無かったです。
確かに、”ランナーを出しちゃダメ!”と思いながら守備につくのと、”2人まではOK”と思えるのとでは気持ちの余裕が随分違うでしょうね。
まぁ、ランナーを出しちゃうと、ケアしなければならない事柄が増えちゃうから守りにくくなる部分もあるのでしょうけど、ランナーを出したときに、気持ちの余裕が持てるか否かは大きな差になるんでしょうね。
投稿: PAT | 2009年11月 8日 (日) 22時27分
逆転の発想?
四球連発のウチの投手陣には、
うってつけのアドバイスかも。
”四球を出すな”この言葉に
大人も子供も拘り過ぎていたのかも知れません。
早速、参考にさせてもらいます。
投稿: 穴金空歩人 | 2009年11月 9日 (月) 09時34分
ランナーが出ても慌てる必要はないのですが、1,2年生の頃はどうしてもランナーに気を取られすぎて、イージーミスをしてしまいますね。肩の不安からなのでしょうか。
ランナーをためると、必要以上にピンチと感じてしまうようです。
<今はそんなことより、野球をもっと単純に、もっと楽に考えることの“クセ”をつけてあげることが重要なんだと思います。
正にそのとおりだと思います。
近いうちに一杯お付き合いください^^。
投稿: 横浜への道 | 2009年11月 9日 (月) 13時17分
★PATさん、ありがとうございます。
こうは書いていますけど、選手に浸透させるのって難しいというか時間がかかります。何度も何度も同じこと言って・・・
“洗脳”ですかね?(笑)
投稿: 少年野球コーチ | 2009年11月 9日 (月) 21時17分
★穴金さん、ありがとうございます。
うちの1年生も、ちょっと前までは「四球病」重症でした。
でも、私は「四球を怖がるな!いくつ四球を出してもいいから全力投球しろ!」って言い続けてきました。「速い球を投げられるフォームを自分で見つけなさい」とも・・・
不思議と四球が減りますヨ
投稿: 少年野球コーチ | 2009年11月 9日 (月) 21時20分
★横浜への道さん、ありがとうございます。
>肩の不安からなのでしょうか。
>ランナーをためると、必要以上にピンチと感じてしまうようです。
うちの1年生も同じです。まだ点を取られるイメージばかり出てしまうんでしょうネ
それを払拭してやる手段のひとつが「5人で3アウト」なんですけど、時間が掛かります。我慢我慢の毎日です。(笑)
>近いうちに一杯お付き合いください^^。
とりあえず来週の健康診断まで、節制生活を送っております。来週末あたりどうですか?
投稿: 少年野球コーチ | 2009年11月 9日 (月) 21時24分
お久しぶりです。
“守備に勝負強い”“単純に楽に考えるクセ”という二つのキーワード、参考にさせていただきます。
学童時代、出来ればランナーを出して欲しくなかった…。
でもそれは「ランナーが出た時の守備の動きを子ども達に教えきれていなかった不安があったからかも。」と自分が難しく考えすぎていたと反省です。(爆)
投稿: スマイルヒット | 2009年11月 9日 (月) 22時24分
★スマイルヒットさん、ありがとうございます。
私のチームもまだ1年生なので、ランナーがたくさん出ます。(笑)そして、ランナーが出ると走られますし、エラーも出ます。
でも、そんな状況でもうまく0点に抑えられたときは「ほらな」って言って、「打たれてもエラーしても0点に抑えることができる」ってことを教えてやります。
・・・あまりそうした機会がないんですけどネ
投稿: 少年野球コーチ | 2009年11月10日 (火) 19時30分